どうもキロヒダです。
妻から「週末(予定)何かある?」と時々聞かれることがあるのですが,こんな時はだいたい頼みごとがある時で,予想は的中しました。
今回は”珪藻土バスマットが水を吸わなくなったので何とかして欲しい”というオーダーでした。
皆さんは”珪藻土バスマット”使っていますか?
珪藻土バスマットは1年も使うと水の吸い取り過ぎなのか目詰まりなのか吸い取り性能が劣化してくるのでお手入れが必要な商品。
少し前にアスベスト混入で自主回収のニュースがあったのでいよいよ真面目に調べてみようかなと思ってお手入れしてみました。
今回の記事では”正しい珪藻土バスマットのお手入れ方法”を調べた結果の報告です。
珪藻土とは
そもそも珪藻土って何かご存知ですか?
珪藻土は藻類の一種である珪藻(ケイソウ)の殻の化石からなる堆積岩である。
wikipediaより引用
理科の勉強で教わった植物プランクトンが化石化してできた土のようです。気になったので調べてみましたが,珪藻土バスマット使用者が特に必要な知識という訳ではありませんよね。
それよりも珪藻土がどんなメリットをもたらしてくれるかの方が重要です。
続いて珪藻土の主要な特徴を紹介します。
- 調湿効果に優れている
- 脱臭・消臭効果にすぐれている
- 耐火性に優れている
そしてこの特徴のうち,調湿効果と脱臭・消臭効果を生かした商品が,今回テーマに採用された珪藻土マットです。
この他にも
壁材,七輪,耐火レンガなど古くから親しまれてきた素材が最近の技術進歩によって,バスマットやコースター,給水石鹸トレイのような製品となって再び生活用品として注目されてきたということです。
珪藻土バスマットは風呂上りの濡れた足裏の水分を一瞬で吸収して取り除いてくれる優れた製品ですが,一部の商品に”アスベスト”が含まれているということで問題になりました。
このあたりをもう少しだけひも解いていきましょう。
アスベスト問題の対象商品を再確認
アスベストを吸い込むと数十年の潜伏期間を経て、中皮腫や肺がんなど深刻な健康被害を引き起こすと言われています。
アスベストが規定以上混入する商品は,厚生労働省のホームページに以下のとおり記載してあります。
<石綿含有の可能性があることが判明した製品>
1 販売者
株式会社ニトリホールディングス
(北海道札幌市北区新琴似七条一丁目2番39号)
2 製品名等
別紙1の珪藻土コースター(7種類)、珪藻土バスマット(2種類)
※商品の詳細等については販売者までお問い合わせ下さい。
3 流通数(販売済み数)
計2,413,591個(製品別の数は別紙1のとおり)
厚生労働省ホームページより引用
他にも現在調査中の商品がまだ65万個あるようです。
国は2006年に法改正し,重量の0・1%を超えてアスベストが含まれる製品の製造や輸入,販売を禁止しています。
それなのにどうして”アスベスト”が混入することになったのか。
そもそもなぜ”アスベスト”を混入させるのかをリサーチしたところ強度を高める目的で混ぜるという目的が大きいようです。
しかし,製品重量の0.1%を超えるアスベストが含有する商品の製造・販売を禁止しているのになぜ混入しているかというと以下の2つの理由が考えられるそうです。
- 法律で禁止されていない国からの輸入品
- 日本で規制された年までに製造された製品や原材料を用いた製品
最近話題になったバスマットは輸入が背景にあると考えられますね。
さらになぜ話題になったかというとこの後ご説明するバスマットのお手入れ方法が”削る”ことが理由にあげられます。
珪藻土バスマットをお手入れする時の注意点
吸水力の低下した珪藻土マットに私が行ったお手入れは超簡単です。
珪藻土マットの吸水力アップ(回復)の方法
- 作業場所は屋外で
- バスマットをよく乾燥させてから
- マスクを着用して200番前後のやすり(紙・不織布)で均等にむらなく削り
- 削り粉を叩いて落としてから掃除機で吸い取った後で流水洗い
- 出来るだけ布で水分をふき取ってから日陰でしっかり乾燥して完成
吸水力低下の原因は珪藻土の表面の小さな穴に皮脂やゴミが詰まってしまったか,水分の吸い過ぎによるものです。
ですから表面を薄っすら削ってしっかり乾燥してやることで見違えるように回復します。
この”削る”という行為が普通にしていれば無害のアスベストを飛散させて体内に吸い込んでしまうことが懸念されるというわけです。
アスベストが混入していないはずの商品であっても細かい粉を吸うのは体に良くないので暑くてもマスクは必ず着用しましょう。
珪藻土マットのカビ防止方法
本来調湿効果に優れた珪藻土なのでカビは生えにくいはずですが,それでもカビの対処法をたずねるコメントがポツポツみうけられます。
我が家の珪藻土バスマットは多少の汚れはあるもののカビの形跡はありません。
ということで私が思う対処法は1つ
使用後に風通しの良い所に立てかけて毎回乾燥しやすくする。 です。
それでもカビが既に生えてしまった人は”カビとりハイター”しかないでしょう。
ハイターをそのままかけると一気に吸収されてしまい洗い流せなくなってずっと塩素の臭いがとれなくなります。
これを防ぐために最初に珪藻土に水を吸わせておいてからハイターを振りかけ,一定時間経過してから流水でしっかりとすすぎます。
これで取れないカビは根気よく削り取るしか方法は無いと思います。
珪藻土マットを捨てる時のポイント
大切に手入れして使ってきた珪藻土バスマットもいつかは寿命がきて割れたりします。
そんな時に私がお薦めする捨て方をご紹介します。
- お住いの市区町村の決められた処置方法で捨てる
- アスベストの混入有無に限らず混入しているものとして捨てる
- 中身の見えるビニール袋に入れて(割ったりせず)テープで封をする
- 珪藻土(けいそう土)と油性ペンで記入し小型破砕ゴミで収集してもらう
割れた時の粉を多少吸ったとしても問題ないとは思いますが,毎日ごみ収集している方たちの負担を軽減するために飛散防止処置と珪藻土であることをしっかり伝えなければならないと思います。
まとめ
珪藻土バスマットは吸水性能に優れた商品です。
日頃からこまめに陰干しで水分を放出しカビの発生を抑え,それでも吸水力が低下した場合にはやすりで表面を均等に削りましょう。
削る際にはマスクを着用して粉を吸わないように,また掃除機で粉を吸い取ったら早めに掃除機の中の粉を捨てるように心がけましょう。
手入れをすれば見違えるように吸水力が回復しますので大切に使ってあげましょう。
コメント