我が家のメイン車両であるエスクァイア用のスタッドレスタイヤですが,実は前輪が車体からほんの少しだけはみ出ているのです。
最上部が車体に納まっているので車検は通ると自動車屋さんから聞いているのですが,半分より下寄りが若干はみ出ているようで...。
泥はねがボディーにかかって洗車が大変なのです。
今年の冬まで見て見ぬふりしてきましたが,いずれ廃棄処分しようと思っていたスチールホイール(鉄チン)があったので再塗装してからスタッドレスタイヤを組み替えて使うことにしました。
この記事を読めば,鉄チンホイールをカッコよく再塗装する5つのポイントが学べます。
皆さんのおうちの倉庫の奥に『鉄チン』眠っていませんか?
鉄チンホイール塗装の流れ
私が行った鉄チンホイールの再塗装の流れは下記のとおりです。
今回は 黒 → つや消し黒 に再塗装しました。
- 状態チェック
- サビ取り
- サビ止め処理
- 下地処理
- 再塗装
- ※バルブ取付
- ※タイヤ組付け
今回の作業は,あらかじめ鉄チンから旧タイヤとバルブを取り外した状態から始めます。
最終工程の「※バルブ取付と※タイヤ組付け」は車体からはみ出している既存のアルミホイールからスタッドレスタイヤを取り外して,鉄チンに組付ける作業を別記事にまとめます。
状態チェックのポイント
まずは施工前の状態を確認しましよう。状態によってはリペアを中止した方が良いと思います。
うちの鉄チン写真では分かりにくですが,ホイールキャップの穴部分(スポークの無い部分)が塗装ハゲが多くて若干サビの進行が速いです。その他は満遍なくサビています。
タイヤを組んだ時に接触する面(ビード部分)とエアーバルブの穴がサビていないことが確認できたので,使用に問題ないと判断し再塗装することにしました。
サビ取りのポイント
実は,次工程で「サビ転換剤」によるサビ止め処理を試すのが今回のDIYの見どころと言いますか,個人的に一番の楽しみでした。
それもあって,地金が出るほど磨き上げることはもともとする気がなく,表面の凸凹が削れたらこの工程は終わりです。
今回使用したアイテムは3M社のスコッチブライト(さび落とし・ペンキ落とし)#240相当とカインズホームのナイロン不織布やすり(粗目#150相当)です。
サビの進行が激しくトゲトゲした所は固さのあるスコッチブライトでこすって削り,面的に発生しているサビにはカインズのナイロンやすりでサビ汁が出なくなるまで削りました。
タイヤ4本分,表と裏のサビを全てこすって取ろうと思うとなかなか疲れます。今回は急いで作業する必要が無かったので土曜日と日曜日の2日間に分けて作業しました。
実はディスクグラインダーも試してみたのですが,鉄チンの形状が複雑で曲線が多く均等に磨けないため時間がかかります。
結構な音がしますし,長時間ディスクグラインダーを持ち続けるのは握力が持たないと思い,速攻で手でこすって落とせる範囲のサビ取りをすることにしました。
サビ止め処理のポイント
今回サビ止めの処理にノックスドールの「LOCTITEエクステンドラストトリートメント(サビ転換剤)」を使用しました。
この商品は当時楽天で236g入りで1397円で購入しました。
比較対象商品として,200g入り2074円の「サビキラー」や,160g1793円の「さびチェンジ」もありましたがコストパフォーマンスとレビューが良かったので選びました。
サビ転換剤は赤サビを黒サビに転換してサビの進行を止める効果があります。
液は豆乳によく似た色と粘性があり,紙コップに1cm弱汲み分けてから100均で買ったハケで鉄チンに塗っていきました。ノックスドールは液が良く伸びて少量でも広範囲にぬれます。
最初は白かった転換剤が5分も経てば透明に変わっていきます。
黒サビと言っても真っ黒な訳ではなく,クリアコーティングのような輝きを放ちます。
下地処理のポイント
次は塗装前の準備です。
転換剤の上から塗料を塗るため,定着しやすくなるように#1500番の耐水ペーパーで軽く表面にザラザラ感をつくりました。
そして,油分があると塗料乗りが悪いというのでソフト99の「シリコンオフ」を振りかけてウエスでしっかりと拭き上げました。
最後に,タイヤの触れる部分(ビード部分)にマスキングテープをぐるっと貼り付け,無駄な塗料が付着しないように保護しました。
再塗装のポイント
用意したもの。
- スプレー塗料〔カインズ アクリルスプレー(つや消し黒)300ml〕×2缶
- 敷き物 〔 新聞紙 か 大きめの段ボール 〕
いよいよ色塗りです。
今回は黒の上につや消し黒を塗ったので,塗りムラがわかりにくくて気楽でした。
正直適当にぬりましたが,以下の注意点には注意を払いました。
- 塗料の塗り過ぎで液が垂れないように薄く塗る
- 極力風の吹かない時間帯に塗る(早朝に塗りました)
- 塗料が飛散しても良いように自動車等から距離をとる
- 色々な角度から吹き付けるように移動しながら塗る
- 路面を汚さないように想定の2倍の広さ敷き物を敷く
- 敷き物に新聞・広告を使う場合は風でめくれないようにする
薄めに塗っては30分乾燥を待ち,裏面を塗って30分待ちを繰り返し3回ほどやった頃には,スプレー缶はちょうど2本なくなりホイール4本分塗り終えました。
あとは乾燥するのを待つだけです。
再塗装完了
最後に,空になったスプレーのガス抜きをします。
最近のスプレー缶にはキャップにガス抜きの工夫が施されていて便利です。
キャップの既定の位置にスプレー缶の吹き出し口を押し付けて残りのガスを出し切ります。
15秒ほどでガスがすべて無くなったあとに,ハンマーで叩いて風穴を開けて塗装工程完成です。
続きはタイヤの組付けですが,別記事にまとめる予定です。
一連の作業にかかる費用
今回DIYに挑んだのは,スタッドレスタイヤが車体からはみ出していることがきっかけです。
もう一度やろうとしていることをおさらいしますと
- 鉄チンホイールをきれいに再生する
- 車体からはみ出る古臭いアルミホイールからスタッドレスタイヤを外す
- スタッドレスタイヤを鉄チンホイールに組み付ける
- 鉄チンを履いてみてデザインに不満があればホイルキャップを装着する
- 古臭いアルミホイールを処分する
こんな流れでタイヤとホイールをニコイチにしようとしています。
現段階ではすべての費用がまとまらないのでまとまった時点で追記します。
まとめ
さて,鉄チンホイールの塗装をひととおりDIYでやってみました。
サビサビでゴミになりかけていた鉄チンホイールを復活させられたのは達成感がありました。
案外手間のかかる作業ですし,天候に恵まれないと全作業完了までに何週間もかかります。
それでも今あるものを大切に使いたいと思った方は,以下に作業時に気を付けるポイントをまとめましたのでぜひチャレンジしてしてみてください。
- 状態確認・・・ビードとバルブ部分にエアー漏れの恐れが無いことを事前に確認する
- サビ取り・・・サビ取りは重労働。次工程のサビ止めをするなら程ほどでも良い。
- サビ止め・・・ノックスドールはコスパが良くてオススメ
- 下地処理・・・塗料が乗りやすいように脂分をしっかり拭き取る
- 再塗装 ・・・注意点多数あり。最重要は薄く塗って乾いてから重ね塗りすること
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