私の暮らす鳥取市は雪の多い地方で,冬になると橋の上や交差点,高速道路が真っ白になるくらい融雪剤(塩カル)が散布されるので車の下回りのサビが心配です。
雪国に暮らす皆さんはこの「融雪剤問題」どうされてますか?
この記事では私が考える『融雪剤除去』の最適解をご紹介します。
投稿時期がすこしずれましたが,私が今年から実際にやった方法なので,なるほどと思われた方は忘れずに次の冬にやってみてください。
こまめに洗車するならやっぱりコイン洗車機が一番
山陰鳥取の雪事情は,12月に初雪を見てからクリスマスの頃に1度ドカッと降り積もり,年末年始にもう一度ドカッと降ります。その後1月は降ったりやんだりを繰り返し,2月の頭にまたドカッと降って徐々に降る日が減っていく感じです。
このドカッと降る時に「融雪剤」が大量に散布されるのですが,除雪車が寄せた雪が車道と歩道の間に残っているためずーっと溶けた水が染み出て路面はびちゃびちゃしています。
つまり,12月の中頃から2月の中頃までの2か月間は融雪剤の溶け込んだ水を巻き上げながら,車の下回りはずーっと塩漬け状態になる訳です。
当たり前ですが冬は寒い。冷たい水になるべく触れないために。
冬は寒いのです。融雪剤の混ざった泥水にまみれた愛車には悪いけど,お金を掛けたくない私でもそうそう手洗いはできません。
とはいえ,ずーっと塩漬け状態も嫌ですし,見た目にも泥被り状態なのでなるべく天気のいい日には洗車をします。
と言ってもやっぱり冷たい水は触りたくないのでコイン洗車機を選ぶことが多いです。
天気のいい日はコイン洗車機の前に車の行列が出来るので私は朝イチに行くようにしています。
コイン洗車機のオプションメニュー「下回り洗浄」は案外安い
うちの近くにはコイン洗車機のメニューの中に「下回り洗浄」のオプションが選べるガソリンスタンドがあります。
標準シャンプー洗車300円+オプション100円 と,お手頃価格です。
でも,正直『洗えてる』感覚はあまり感じられません。多分,家の水まきホースで「ジェット」にした時とそんなに変わらない威力だと思います。
完璧とは言えないまでも,水はねを被ることなく下回りが洗えるおかげで頻繁に洗える点が最大の魅力です。
「融雪剤」除去の本命は高圧洗浄機
洗車機の「下回り洗浄」は比較的少額で寒い冬でも全自動で洗える点でオススメですが,しっかり「融雪剤」を洗い流したいなら本命は『高圧洗浄機』でしょう。
サビの進行は気温の上昇とともに加速すると言われています。「もう雪は降らない」と思える時期が本格洗浄のタイミングです。
スタッドレスタイヤ→ノーマルタイヤに交換する時にタイヤを外しますので,その時に合わせて高圧洗浄機でタイヤハウスから周囲の下回りを4分の1ずつ洗浄します。
問題は高圧洗浄機をどこで用意するかです。
コイン洗車場が姿を消した
私が免許取り立ての頃は近くにコイン洗車場が沢山あって,そこには温水式の高圧洗浄機が設置してありました。
それが今ではどこを探してもコイン洗車場がありません。
理由としてユーザーの洗車離れがあるようです。昔は月に1回は洗車していたのに,最近は2~3か月に1回しか洗車しないユーザーが増えているそうです。
自動洗車機の性能もアップしていて比較的安価な料金で多彩なオプションが付けられるし,洗車キズの付き方もずいぶん改善されているからコイン洗車場のニーズが減ってきたのでしょう。
でも,「融雪剤の除去」に関しては,あの温水式高圧洗浄機が残っていて欲しかった。
ガソリンスタンドで温水式高圧洗浄が出来ないか
どうしても温水洗浄したかったのでガソリンスタンドでも聞いてみました。
結果→ 下回り洗浄だけのサービスはありません。
どうしても使いたかったら,「手洗い洗車サービス(3600円)」をご利用ください。とのことでした。
プロの洗車なので綺麗にしてくれるのでしょうが,ケチな私は当然パスです。
家庭用高圧洗浄機のレンタル
こうして行き着いたのがテレビショッピングでお馴染みの”ケルヒャー”を代表とする家庭用高圧洗浄機です。以前から車庫や外壁の掃除に欲しいなと思っていた商品です。
ですけど,やっぱり少々値が張ります。私の金銭感覚は3000円までは妻に了解を得ずに買って良い物。1万5000円はさすがにハードルが高かったので,まずは試しに使ってみようとレンタルしてみました。
カインズのDIY工具レンタルコーナー
カインズのレンタルコーナーに高圧洗浄機が置いてありました。お店に1台しかないので電話で問い合わせしてから借りにいくことをおすすめします。
レンタル代:1泊2日で500円
激安です。
お店のスタッフさんが動作確認をした後に操作方法を説明してくれます。ホースの接続とか大丈夫かなと思っていましたが説明を聞いて不安はすっかり解消されました。
レンタル高圧洗浄機を使ってみた感想
総評は”大満足”です。車庫や排水溝などほかの所も洗浄したいと思える製品でした。
- とても綺麗に洗えます。むしろ一カ所に連続して噴射すると塗装が剥げそうなほどの威力です。過去に塗布されたアンダーコートが少し剥がれたので慌てて避けました。
- 結構な騒音が出ます。今回レンタルしたリョービ製には静音モードも切り替え式でついていましたが,それでもやっぱりご近所の目が気になりました。
- タイヤ交換をするためにジャッキアップした状態で洗浄する分には何とか座席下部も覗き込んで洗えましたが,ジャッキアップしなければ中央下部の洗浄は困難です。購入をお考えの方は下回り専用ノズルの購入をお勧めします。
- レンタル店に運搬する時に水がこぼれないよう水抜きとシート保護が必要です。
まとめ
融雪剤をそのままにしておくと車の下回りはサビてマフラーに穴が開いたりします。
これを予防するためにオススメな方法は
- 冬の間は自動洗車機の「下回り洗浄オプション」を追加する。
- 冬タイヤを夏タイヤに交換する時に高圧洗浄機をレンタルしてきて丁寧に洗浄する。
- 冬の前に防サビのスプレーを塗布しておく(来シーズン施工予定)
これらの合わせ技が最強だと思います。
近所のガソリンスタンドの料金と1シーズンの料金を比較するとDIYは▲12300円のお得となりました。
下回り洗浄方法 | 費用 | @単価 |
ガソリンスタンド 手洗い洗車(4回) | 14400円 | @3600円 |
①自動洗車機(4回) +②高圧洗浄機レンタル (1回) | 2100円 | ①@400円, ②@500円 |
差額 | ▲12300円 |
正直,今まで下回り洗浄をしてこなかったのでやらないよりは余分な出費になります。
しかし,車体がサビてマフラーに穴でも空いたらそれどころじゃないことに気づいたので今回真剣に調べてベストな方法を見つけ出しました。
この記事に納得頂けた方は近くのホームセンターに行って,高圧洗浄機のレンタルを探して見てください。今からでも遅くはないです。融雪剤と梅雨のジメジメで車がサビだす前に。
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