梅雨時期になると今まで気にならなかったお風呂の汚れが急に気になりだします。
今までどおりにお風呂に入った時にちょこちょこっと気づいた汚れは掃除するようにしているのに,汚れの拡大スピードがそれを上回ってくる感じ。
そうです。梅雨時はもっともお風呂が汚れる時期と言っても過言ではないのです。
年末でもないのにお風呂の大掃除をしなくちゃ。と思っている方悩みを分かち合い,少しでも楽してお風呂をきれいにしていきましょう。
この記事では我が家のお風呂で実践した効率的なお掃除テクニックを紹介しています。
お風呂汚れの種類を理解して適切な掃除方法で対処しよう
我が家のお風呂の汚れを大きく分類すると以下の通り。
- 石鹸カス
- 赤カビ
- 黒カビ
- 水あか(湯あか)
石鹸カス
我が家のお風呂は全体的にベージュ系の色で唯一色の濃いのはイスと洗面器です。
洗面器はまだマシな方ですが問題はイスの方です。
黒いイスを使っているためイスの周囲に石こうのような汚れがぐるっと一周こびりついていて,お風呂に入った時に真っ先に汚い印象をうけます。
この石けんカスは、石けんや皮脂などと水道水に含まれる金属成分が反応してできる汚れで酸性の洗剤が効果的です。
赤カビ
私が赤カビと呼んでいたピンク色のぬるぬるは「ロドトルラ」という名前の酵母菌でした。
本来の赤カビは畑などの土壌に多く生息し、特に麦やトウモロコシに寄生ていて,古くなったパンなどにも寄生するものですが,私はずっとお風呂のピンク汚れを赤カビだと思っていました。
このピンクのぬめりは20〜30度くらいの高温多湿な環境で発生しやすくて,驚くことにエサを必要とせず「水のみで増殖できる」という特殊能力を持っています。
知らない内にシャンプーボトルの下などにピンクのぬめりが増殖していて驚きますが,スポンジでこすれば洗剤無しでも簡単に取れるという点では安心です。
黒カビ
誰もが嫌う汚れ第一位は断トツで”黒カビ”ですね。
赤カビと思い込んでいたピンク汚れと比べると格段に頑固で取りにくいのが理由ですね。
何とこの黒カビ,先ほどの赤カビ(ピンク汚れ)をエサにして繁殖するらしいのです。
つまり赤カビをそのまま放置しておくと黒カビの繁殖を促進させることになりかねないということです。
水あか(湯あか)
最後に水あかですが,こちらはあかと呼びますが水道水が蒸発して水に含まれていたカルシウム等が魚の鱗のようにこびり付いた状態を言います。
最も有名なのが鏡の曇りです。
ご説明したとおり水道水に含まれた成分が蒸発によってこびり付く現象なので,お風呂を使用したあとに綺麗に拭き上げれば発生しないのですが家族全員が毎回やるのは面倒で難しいです。
加えて我が家の場合浴槽のフチに付着した水あかが分厚くなっていてとても厄介な状態です。
梅雨時のカビをスッキリきれいにする方法
汚れの種類を理解したところで私がやったお風呂掃除の手順を公開します。
最も重視した点は「一気にお風呂場全面を洗い切る」ことです。
少しでもカビが残るとそこから胞子をバラまかれて次のカビの発生につながるからです。
汚れの種類のみならず掃除方法までネットで調べ上げた結果私のニーズにマッチしたものを情報提供していきます。
作業手順は次の通り。
- 天井のカビ取り・除菌
- 壁,床,浴槽のクリーニング
- 排水溝の清掃,除菌
- 水あか取り
天井のカビ取り・除菌
最近気になっていた天井の黒いポツポツ。
ムシの糞なのか,ムシそのものなのかこれまでも時々は汚れる時があって年末の大掃除で綺麗にしてきましたが,梅雨の最中にいつもより多めのポツポツがあるのは初めてと記憶を振り返る。
知識のない自分にはこれがムシなのかカビなのか判断できないので”黒カビ”だと思って対処することにしたのです。
なぜならば多くのお掃除のプロが天井の黒カビ撃退は重要度高いと口々に言うからです。
カビは胞子をバラまいて繁殖するのでお風呂の最上部(天井)に黒カビが付いていると風呂場全体に繁殖するリスクが大幅に高まります。
そこで天井のカビ取りと除菌の手順を解説します。
- 機材と洗剤の準備
- ハイター希釈液の作成
- 換気扇のフィルター取り外し清掃
- ハイター希釈液で天井面を拭く
必要機材として以下のものを取り揃えました。
準備品・・・脚立,厚手のキッチンペーパー,小さ目の容器,手袋,洗濯用ハイター,デジタル測り,歯ブラシ,バスマジックリン
ハイター希釈液の作り方
ハイターは水で100倍に薄めます。
デジタル測りに小さ目の容器を乗せてゼロリセット。
その後ハイターをキャップに少量取り,キャップから約2g程度注意深く注ぎます。
この少量くみ取るのが非常に難しい。
そして次に水を198g注いで混ぜたら完成ですが,自分は大雑把な性格なので多少前後してもそのまま進めます。
注意点としてはハイターが購入後月日が経っていると効力(塩素?)が減少するので若干濃いめにした方が良いということです。
希釈液が出来たら早速拭き掃除をしたいところですが,換気扇フィルターだけは先に外して個別に洗います。
脚立を使って足を滑らせてケガをしないようによく注意しながら取り外しましょう。
フィルターは固めのブラシで取れるだけホコリを取り除いてから洗剤で綺麗に洗ってから乾燥後に取り付けます。
さて,いよいよ天井の掃除ですが先ほど作ったハイターの希釈液を厚手のキッチンペーパーに付けてゴシゴシと擦っていきます。
天井にはシャンプーや排水が掛かることが少ないので普通汚れは殆どなく目につくものは黒カビくらいです。
目についた黒カビは徹底的にこすり取りましょう。
換気扇の内側も黒カビが繁殖しているかもしれません。手の届くところはすべて拭き上げます。
失敗談ですが,今回私自身ゴム手袋をせずに作業をしたため”指紋”が無くなりスマホの指紋認証が機能しなくなりました。
翌日には認証するように戻りましたけど...。
気になる水拭きは不要です。そのためにも100倍に希釈してありますので時間が経てば臭いも無くなります。
除菌効果も長持ちしそうな気がします。
壁,床,浴槽のクリーニング
天井とは汚れの種類が大きく異なります。
石鹸や皮脂よごれがぬめりとなり黒カビを発生させる原因なのでこれらをまとめて洗い落とす必要があります。
作業手順を見ていきましょう。
- 機材と洗剤の準備
- 酸性バスクリーナー液の作成
- シャンプーボトルや吸盤フック・小物入れ棚を外す
- スポンジ,ブラシを使い分けて洗う
準備品は以下の通り。
準備品・・・スポンジ,床用ブラシ,歯ブラシ,バスマジックリン(中性のお風呂洗剤),クエン酸,デジタル測り,空のスプレーボトル
酸性バスクリーナーの作り方
用意しておいた中性のお風呂洗い(我が家ではバスマジックリン)とクエン酸(100均で購入)を空のスプレーボトルに入れて溶かします。
配合割合はクエン酸1に対してマジックリンを40倍。
粉5g入れて液200gくらい入れて良くシャカシャカ振ってクエン酸が全部解けたら完成です。
あと,液が温かいほど効果が出るのでなるべく高温のお湯を洗面器に入れて,その中にスプレーボトルを漬けて湯せんすることをおすすめします。
さていよいよ洗浄作業ですが私は壁の上の方から取り掛かります。
自作の酸性バスクリーナーを高い所から手首のスナップを利かせながらぐるり一周吹きかけながら全ての壁面と浴槽・床面にスポンジで塗り広げていきます。
予め取り外しておいたシャンプーボトルや吸盤フックなどにも振りかけておきます。
あとは改めてスポンジとブラシを使って擦り洗いをしていくのですが,我が家の場合イスの汚れが特にひどくて,スポンジでこすると垢のようなものがポロポロと出てくるので繰返しスプレーしながら表面裏面がつるつるになるまで擦り洗いをする必要がありました。
シャンプーボトルや吸盤もひとつづつ丁寧にぬめりが取れるまで擦り洗いです。
この工程はさほど特殊なことはありません。
通常のバスクリーナーにクエン酸を混ぜたのは,酸の力で”水あか”が少しでも軟化して擦り取れることを期待しているので,水あかが気になる鏡やカランなどのメッキ部分はムラがでないように丁寧に洗うようにしています。
排水溝の清掃・除菌
ここがお風呂の中で一番汚くてドブのような悪臭が発する部分です。
手順は簡単2工程のみ
- 排水溝のフタなど構成パーツを外して酸性バスクリーナー液で洗う
- 排水溝のフタなど構成パーツをカビキラー(塩素系洗剤)で殺菌
まずは排水溝の構成パーツを取り外していきます。
初めての人はここのドロドロヌメヌメと悪臭に衝撃を受けるでしょう。
本当に舞台裏はこんなにも過酷な環境なのかと驚かされます。
まずは多めの水を流しながらドロヌメを擦って落とします。
排水溝の中にも手が届くところはすべてスポンジでこすってドロヌメを擦り取ります。
そのあとに酸性バスクリーナーで蓋の裏や各パーツをゴシゴシあらって滑りを取り除きます。
ひととおり洗えたらたっぷりの水で洗い流したあと,パーツを洗面器に入れてカビキラーで5分程度消毒をすると
バスクリーナーでこすっても届かなかった隅っこの汚れや素材に沈着した黒ずみが取れて見違えるように綺麗になります。
あとは塩素の臭いが無くなるまでしっかりと流水あらいして終了になります。
クエン酸と塩素は「混ぜるな危険!」なので各ステップごとにしっかり洗い流すことと,扉を全開にして特に換気をよくした状態で作業するようにしましょう。
水あか取り
ラストは水あか取り。
我が家の浴槽のフチにはもう艶もなくまだら模様の水あかが固着しています。
これを取るのは至難の業と思いましたが先輩方がお薦めする”ダイソーのこげ取りスポンジ”で挑んでみました。
用いた洗剤は壁と床を洗った時に使った酸性バスクリーナーの残り。
液材を振りかけて10分ほど放置してから擦って効果を確認。
これを3サイクルほど行いましたが,結果は...。
微妙...。
水あかの堆積が薄い所は取れましたが,ひどい所は除去できていません。
今回は敵が強かった。
時間切れで退散することになりましたが次回は1時間つけ置きから1日つけ置きまで,溶解時間を長めにとってリベンジしたいと思います。
まとめ
梅雨時の今,カビを抑える3つの方法をおさらいしましょう。
- 天井の黒カビ汚れをハイター希釈液で拭き取るり滅菌する
- シャンプーボトルや吸盤フックなどを全てよけて黒カビのエサになる赤カビを丁寧に洗い落とす
- 固まった石鹸カスや水あかはクエン酸の力で溶かして洗う
トータルで2時間ほど風呂場で格闘した結果見違えるようにきれいになりました。
ただし,水あかのリベンジ戦が残っていますし,これから1週間程度お風呂を利用している最中に別の汚れに気づくかもしれません。
あと追加で試したいのがコーキング(目地)の黒カビ(根っこ部分)落としが残してありますので,水あかと合わせて漬け置きパワーで次回やっつけたいと思います。
それでは次回をお楽しみに。
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